ライトはLED
車両を点灯式にする場合のライトもLED(発光ダイオード)が一般的になった。利点は消費電流が少ない(電気を喰わない)、熱が出ない、半永久的に使える。CRD(定電流ダイオード)との組み合わせで使用すれば回路も簡単だ。
特に室内灯を装備した場合10両以上の長編成では特に効果が大きい。消費電流が1両につき50mAだとして10両で500mA(0.5A)しか消費しない。非力なパワーパックでも大丈夫。これが12V球では何アンペアも喰う。機関車のモーターより客車の電球の方が遥かに電力を消費するなんてこともある。
室内灯はライトパネルを使っているが、LEDは指向性があるので広い角度を照らすことはできないから前後方向に2個使う。旧型車の白熱灯を表現するには高輝度黄色LED、蛍光灯には白色LEDが良い。回路にはブリッジダイオードを入れている。
ライトパネルはカツミ製のものがスペース的には良いが、エンドウ製でも真ん中から2つに切れば使える。
ヘッドライトに使う場合、高輝度LEDと白色LEDは逆耐圧が低いようなので保護ダイオードを入れるが、普通の赤や黄色は鈍感なのか、なくても大丈夫。
回路は市販の汎用基板を小さく切って使いユニット化している。配置が窮屈ではあるが車体の大きさに合わせてコンパクトにまとめている。こうした方が取付時などに扱いやすい。
LEDの種類とLED1個あたりの電流の設定は以下のようにしている。
ヘッドライト | 黄色LED | 25mA(CRDの10mAと15mAを並列に使用) |
テールライト | 赤LED | 10mA |
室内灯(白熱灯) | 高輝度黄色LED | 25mA(CRDの10mAと15mAを並列に使用) |
室内灯(蛍光灯) | 白色LED | 25mA(CRDの10mAと15mAを並列に使用) |
使用部品
LED:メーカー不明(赤、黄色、高輝度黄色、白など直径3mmのもの)
CRD:石塚電子 E103(10mA)、E153(15mA)
基盤:Sunhayato ICB-86、ICB86G、Takasu IC-701-70 など
参考図書
鉄道模型趣味(TMS)646号(1998年10月号)96〜97頁、651号(1999年2月号)34頁