マニアのメモ帳

完成品を「完成」する

さて、KATOの165系に室内灯を付けてみると何か今一つしっくりこない。そう、プラスチックの座席がどうにも安っぽく物足りないのだ。室内が明るくなったのでそれが余計に目立つ。実物でも樹脂製の座席の車両があるがあれに近い。

と言うわけで座席の加工をすることにした。色差しをするだけの事だが、細かく数も多いので根気のいる作業だ。座席を一旦取り外して加工するが肘掛、手すりは非常に折れやすいので取扱いには注意を要する。修復は困難を極める。

普通車:座席の水色がどうにも落ち着かない。座面等のモケット部に近鉄特急の青、背ズリ上端と肘掛などをミディアムグレー、手すりに銀。隠れてしまう部分は塗装していない。

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普通車の作例、 上:加工前 下:加工後

グリーン車:肘掛側面にミディアムグレー、上面にホワイトを差す。側面の片側は隠れてしまうが念のため両側とも塗装。枕カバーは薄手のプリンタ用シール紙を貼り付け。2両で96席、これが根気のいる作業で1日半両分が集中力の限度か?

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グリーン車の作例、 上:加工前 下:加工後

座席のケコミなど陰になる部分にはフラットブラックを入れ、意識的に暗くしてある。影を暗くすることで明るい部分がより強調される。当鉄道ではこの手法で車輪の裏側や車軸も黒く塗装している。こうすると車両全体がとても落ち着いた感じになる。


さて、外から室内を見た状態が下の画像だ。座席はグッと存在感を増した。近鉄ブルーは濃すぎるかと思ったが思いの外暗く感じず落ちついた感じになった。1960年代当時の実車もこんな感じだったように思う。

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普通車の室内


グリーン車(2等級制時代は1等車)の枕カバーが眩しい。当時は今より等級間の差があったように思う。普通車がまだ非冷房だった時代、夏場窓を開けて乗っていると時々水しぶきが飛んできたものだ。それが何の飛沫であったかは後から知った。

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グリーン車の室内(ナンバーは架空なのでお気になさらぬよう願います)

「完成」まであともう少し。兎に角プラスチック感を消そうと思う。床下はフラットブラックを塗り、さらに軽くウエザリング。屋上もどうにかしようと思案中。
さて、どのようになりますか。

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