Lonely trip on the local lines
懐古篇

国鉄小松島線、思い出のスナップ 1985
(写真は全て筆者撮影)

小松島線は徳島から南へ延びる牟岐(むぎ)線の中田(ちゅうでん)から小松島までの1.9キロを結ぶ短い線区だった。線路はさらに先の小松島港まで延び和歌山へのフェリーと連絡していた。小松島港は駅名を持ち独立したホームもあったが正式な駅とはされず小松島駅の構内という扱いだったため、小松島-小松島港間の営業キロは設定されなかった。
小松島線は1985年3月13日に廃止された。筆者はその少し前の1985年2月27日にここを訪れている。


Komatsushima station 小松島駅構内と駅本屋、ホームの石積みが美しく、植え込みなども良く手入れされていた。ローカル線の終端駅にしては広いヤードを持つ。

小松島駅の駅名標、隣駅の「こまつしまこう」の表記がある。当時の時刻表索引地図にも独立した駅として掲載されていたが、正式な駅ではなかった。ヤードには50系客車が留置されている。 Komatsushima station's name board

The end of Komatsushima-kou station's platform 小松島港ホームの終端部。奥には出札口もあり、硬券の入場券もあった。踏切の先はフェリー乗り場で、線路端部の少し先は岸壁である。
改札口では何人かの竹輪売りのおば(あ)さんが、乗り換え客に竹輪を売っていた。筆者も買ったことがあるが、細い竹を芯にした素朴な味わいの竹輪で、これがめっぽう旨い。日本一旨い竹輪だと思っている。現在では牟岐線の南小松島駅で売っているという。

小松島港ホームに停車中の阿波池田行きディーゼル急行「よしの川」。和歌山へのフェリーに連絡するため、急行列車が乗り入れていた。車両はキハ58系。 The express train named Yoshino-gawa



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国鉄小松島線 1985

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