一週間後、炭を取り出しにゆく。今回S氏は欠席。K氏とともに車で「夕やけ小やけふれあいの里」へと向かった。山間の小川の川面に朝霧が立ちこめている。寒い朝だ。
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 伏せ焼きを掘り出す参加者
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受付を済ませ早速現場へ。山の斜面は先週よりも雪の量が増えている。到着すると既に焚き火が焚かれ、もう説明が始まっていた。簡単な説明後、出来上がった炭の取り出しにかかる。先ずは伏せ焼きの穴を掘り返す。土をどけて竹の上に被せてあったトタン板を撤去。ところが出てくるのは灰ばかり。今回はあまり巧くいかなかったようで半分以上が灰となってしまった。それでもいくらかの炭を取り出して一同ホッとする。
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しかし灰や細かく砕けた炭、焼けて赤くなって滅菌された土などは畑に撒けば土壌改良に使える。地元で畑をやっている参加者が袋に詰めて持ち帰る。
「ドラム缶釜」は途中で火が消え失敗だったそうで、新たに火を入れていた。こちらは次回のお楽しみということらしい。残るは「可搬式炭化炉」だ。蓋を外し、鉄輪を分解してゆくと丸ごと焼けた竹炭が出てきた。取り出した炭はトタン板の上に並べる。思ったより量が少ないのは炭化し縮むためだろうか。
炭質は伏せ焼きの方は硬く、可搬釜は急加熱するので早く炭化するとのことでこちらは柔らかい。他に缶に入れた細枝を焚き火に入れて作った炭もある。これはマドラーとして使える。小さなものならこのようにして炭が作れるのだ。今回の出来は伏せ焼き30点、可搬釜70点、と銀爺こと杉浦氏が採点する。炭は毎回出来が違うそうで熟練するにはかなりの経験が必要とのことである。
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