西武鉄道451系
451系は1959年から製造された両開き3扉通勤型で、以降この窓配置は多少変化はあるものの101系(2代)まで踏襲された。 (画像をクリックすると拡大表示します)
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モハとクハで形態の違う凸凹編成。
モハ451。車体は厚手のケント紙、屋根は側板とは別体のペーパールーフで、木型を使用して2枚の紙をアクリルメディウムで張り合わせて形状を固定したもの。また2段窓やHゴムの表現なども試したが今一つの出来になってしまった。客ドアは真鍮製部品を利用。
塗色は落成当初の旧塗装とし、上半に黄4号、腰部はぶどう色3号にしたが、実際の西武の黄色は映像や画像で見る限り薄茶色に近いもう少しくすんだ色だったようだ。屋根はねずみ色1号で雨樋は屋根と同色。
室内や座席のモケットは馴染みのある赤電時代の色にしたが当時の色とは違うようだ。台車はDT10、動力はコアレスパワートラック。パンタグラフはPS13。ガイコツテールは点灯式に改造、室内灯はCOB型テープLEDのナチュラルホワイト(昼光色 4500K)をCRDで電流制御。
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電動車のみ20両を新造。
クハ1452。451と同様な材料構成。台車はTR11。ヘッドライト、ガイコツテールは点灯式に改造。屋根はダークグレーを調色。モハ451形と組んだクハ1451形は雨樋もぶどう色に塗っているがMG、CPを装備したので区別したのだろうか。
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クハ1452は元国鉄モハ40014。
西武451系は1959年12月から翌年5月の間に第1次車20両(451〜470)が新造された。当初同系の制御車は新造されずクハ1451形1451〜1470と組成。同形式はクハ1411形1451〜1460(狭窓車)、1431〜1440(広窓車)にCP,MGを搭載して形式変更、改番したもの。
クハ1451形は1962年7月に再度改番されクハ1411形1431〜1450となったが、その僅か半年後には同系初の新製制御車クハ1451形1451〜1456が登場し1431〜1436は交替、371系モハ371〜376と組成された。
1452は唯一の省線電車の生き残りで元モハ40014。ボディーはリベット接合で同系他車とは細部の寸法も違う異端車だった。戸袋の位置から現在の連結側が元1位(パンタのあった)側と推察。
451系の履歴は複雑で非常に分かり辛く最終的には2連と6連のグループが出来た。
こちらの記事も併せてご覧ください。西武451系編成の変遷