トーマスナカムラの体験しましたこんなこと
Thomas Taiken

炭焼き(4/4)

釜下部に突き出しているパイプに煙突を取り付け、火を放つ。充分火が回ったら小口の付いた蓋をし、そこへさらに端材などを入れてゆく。これが意外にたくさん入る。その後接続部に土を詰めて煙の漏れを防ぎそのまま放置する。下部のパイプから空気が入り内部で対流し、下部から突き出た煙突から煙が出てゆく仕掛けだ。

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点火後トタン板を仮に被せてある
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トタン板を外す
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蓋を取り付ける。最終的に煙突は4本立てる

一段落したところで昼食。場内の食堂でビールを飲んで蕎麦を喰う。腰のある二八蕎麦で鰹出汁の利いたつゆも相まって旨い。迷わずお代わりを注文。久々に本物の味を堪能した。と、ここまでは良かったのだが、再び現場に戻ると思わぬ重労働が待ち受けていた。
次回に使う竹を運ぶのだ、長さ3メートル程に切られた太い竹を少し離れた場所から件の現場まで担いで運ぶ。これが結構重い。運動不足の我が肥満体は斜面を登る度に息が上がるが、スタミナは充分なので疲労はしない。3往復ほど担ぎ屋を体験。昔やった運送屋のアルバイトを思いだす。炭焼きとは運ぶことと見つけたり。今朝切った竹はこのようにして用意されていたのだった。

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竹筒でご飯を炊く。お焦げが美味しい
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用意されていた餅を焼いて食べる

焚き火は竹筒でご飯を炊いたり細枝に刺した餅を焼いたりすることができる。早速お相伴にあずかる。素朴な味わいだがこれがまた旨かった。ある意味でグルメな?催事ではある。最後に参加者の自己紹介があって、午後4時和気藹々のうちに解散となる。参加者の多くは中高年でほとんどが地元の住民であったが近県からも何人か来ていた。出来上がった炭は来週貰えるそうだ。
K氏宅に戻り、タクシーで町へ出て友人2人と飲み会となる、本当はこれが目的だったというわけではないが大いに呑んで満足する。

今回の炭焼きは面白かったし勉強にもなった。炭や灰はアルカリ性であるが、酸性の木酢液(今回の場合は竹炭なので竹酢液)も採れ、炭は燃料になるほか土壌のpH改良など自然浄化に役立つそうだ。講師の銀爺先生は高齢ではあるが、炭焼きを世界中に広めるのだと意気盛んだった。今後の健闘をお祈りする。

2003年1月19日 体験

●夕やけ小やけふれあいの里 入場料:200円 炭焼き教室参加料:500円(要予約)


●炭焼き(完結編)

●だれにでもできる炭焼き入門 
お薦め!銀爺の本


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