M YATAKE
矢岳真幸の脇道・寄り道・まわり道
鉄道懐古篇

circle東京モノレール
東京モノレールの開通当時はモノレールといえば上野動物園のモノレールしかなく、初代の車両の頃一度乗ったがあまり印象に残っていない。アッと言う間に終点(300メートル)で、遊園地の乗り物のようだった。これは今も変わらない。東京モノレールは本格的な交通機関で、開通時途中駅は一つも無かった。空港へのアクセスは格段に向上した・・・はずだが、そうはいかなかった。運賃が恐ろしく高かったのだ。確か片道1000円。当時の物価からすると途轍もなく高価だった。

ところがある日、誰か親戚の者が招待券を入手した。早速試乗となるわけだが、その時私も連れて行って貰った。浜松町駅の高いところにホームがあった。ニューンという感じで走り出すと、妙な乗り心地だった。モノレールの沿線は現在はだいぶ立て込んでしまったが、当時は建物はほとんどなく東京湾が見渡せた。眼下にすぐ海があり、スピードも出すのでスリルがあった。途中海の下へ潜るトンネルがあり驚いた。再び地下に潜ると終点の羽田空港だ。現在は移転してこの駅はない。

ここで飛行機に乗った。飛ぶかと思ったがダメだった。展示してあるやつだった。帰りもモノレールに乗ったはずだが全く記憶にない。その後暫くして運賃が半額になった。牧伸二が歌にした。曰く「もう乗れーる(モノレール)ね」、だがそれでも高かった。後に途中駅がいくつもでき運賃も並みになった。

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